「コマエヤタイ」ができたお話をちょっとだけ。

「コマエヤタイ」ができたきっかけは、東北・仙台の地にあります。
仙台市内外のマルシェなどのイベントで使われている「仙台ヤタイ」というものを知りました。
日常の空間を素敵な空間へと変えるコンパクトで温かみのあるデザインと、その魅力にすっかり惚れ込んでしまいました。
こんなヤタイが狛江にあったらいいな。
そんな想いが3年前。「仙台ヤタイ」を発案された大平啓太さんと出会い、お話を聞かせてもらうことに。
そのあとは大平さんが和泉多摩川の「SOTO KAWADA」に遊びに来てくれたり、コマカラメンバーも仙台に行って利用されている現場を見学させてもらったりと、交流を重ねてきました。
そして「仙台ヤタイ」をベースにしつつも、ちょっぴり改良したり、こだわった材料を使っての「コマエヤタイ」ができないだろうかと構想が具体化していきます。

まず「コマエヤタイ」のベースとなる木材は、狛江市とも縁のある小菅村(狛江市住民交流友好都市)や、山梨県上野原市を管内とする北都留森林組合の木材を使いたいと考え、守谷材木店さんに相談、試作品も含めて2年越しのご協力を頂きました。

そして「コマエヤタイ」の豊かな表情を作るテント屋根は、「和泉屋製綿所」として130年の歴史を持つ寝具工房いづみやさんがひとつひとつ丁寧に縫製してくださいました。

そして最終段階のニス塗りや防腐剤塗りなどはコマエカラーメンバーによる完全DIY。 天日干しをして14基の「コマエヤタイ」が遂に完成しました。
実はこの「コマエヤタイ」、2020年3月に狛江駅前広場で開催予定だった「KOMAE BOOK, LIFE, PARK」で初披露する予定でしたが、新型コロナ対策から中止となり皆さんの前にデビューできていないのが残念な状況ではあります。

「コマエヤタイ」は、今後市内で開催される様々なイベントはもちろん、「こんなことをやりたい!」と思っている個人の方にもどんどん活用してもらいたいと思っています。
ウィズコロナの中、皆さんのアイデアで「コマエヤタイ」がいろんな場所で活用され、狛江の街のデザインがほんの少しでも変化していくことを楽しみにしています。
